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- Active Graduates 卒業生の活動~ ホリスティックに生きる ~

戦争のない世界は、一人一人が、ホリスティックという考えで、心と食に目を向ければ、必ず実現できること。

紗穂さん(第6期卒業生)

自分を見失わない芯の強さと、身近な人を大切にしたいという深い愛情を持つ紗穂さん。今年8月にホリスティックカレッジを卒業された彼女は、とても熱心な受講生でした。2人の男の子に惜しみない愛情を注ぎ、ご主人を支え、なお且つ、身近な方にアロマテラピーをして差し上げる、忙しい日々を送りながらのチャレンジでした。地に足をつけ、今、何を優先すべきか、何を大切にしたいかという自身の心の声を受け取って、黙々と、そして最大限に楽しみながら取り組む彼女です。

幼少の頃から料理が好きで、運動や身体のことにも関心があったため、大学では栄養学や運動生理学を学び、卒業後はスポーツクラブのインストラクターや老人ホームでの体操教室の仕事に携わりました。それと並行して勉強していたアロマテラピーの教義の中で、人間を心身一体と捉える、「ホリスティック」という考えに出合うことになるのです。仕事がら、健康に不可欠な栄養についての深い知識の必要性に駆られた彼女は、独自で勉強を進めていくうちに、あらゆる情報を体系立てられるような栄養の全体像を学べる先を探し求め、当校にたどり着いたそうです。

栄養素と身体の機能、個性や精神面の影響という、生きて変化をし続ける人間まるごとを対象にした栄養学との出合いと、タイミングよく意識に刷り込まれていた「ホリスティック」という言葉。これまでの彼女の生き方を肯定し、これからの生き方を応援するかのような、必然的な出来事ではないかと思えてなりません。彼女は、ご自身の人生におけるテーマを持ち、理想の将来像を明確に描いています。しかし慌てず、現在の生活を重要視し、日々の暮らしを丁寧に、周囲の人を大切にしながら、ゆっくりと実現させていくことを望んでいます。

それらが満たされてこそ、彼女の幸せは成り立ちます。身近な人の笑顔で彼女の笑顔は生まれ、平和で幸せな空気に包まれることで、彼女自身の生きる力が保たれています。

探究心の強い彼女にとって、答えがひとつではない『ホリスティック栄養学』は、戸惑うことも多いはずです。しかし、家族それぞれに個性があるように、人は皆、唯一無二の存在で、同じ答えが当てはまらなくて然りなのです。その上で、「一人ひとりに合った健康への道筋を立て、最適なアドバイスをできる自分でいたい。」と心から思えるのは、彼女の持つ、人への深い愛情と物事にじっくり取り組める我慢強さからだけではなく、何より、自身が幼少の頃から悩まされた身体の不調をひとつひとつ克服してきたという自信が、根底にあるからではないでしょうか。

卒業式で彼女はこう語りました。「ホリスティックという考えで身体や食のことに目を向ければ、自分自身はもちろん、周りの人や環境を大切にする心が育まれる。そういう人が増えれば、争いごとが減り、戦争のない平和な世界になるのではないかと思うし、そうなって欲しい。」忘れられない言葉です。 

​(2015年11月取材。内容はすべて取材当時のものです。

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