「いま、栄養学が変わる」
ホリスティック栄養学ベーシックゼミナール
- Active Graduates 卒業生の活動~ ホリスティックに生きる ~
プラスのエネルギーに変えて 食を通して、心の厚みが増していくのです
奥田紗恵子さん(第2期卒業生)
La・Asperge(ラ・アスペルジュ)はフランス語でアスパラガスのこと。その美しい言葉の響きと、グリーンで統一された洋風の外観と店内、音楽、そしてほのかに香るアロマが、居心地の良い癒しの空間を醸し出します。
その名をとった店内で出される、ある日のメニュー<水菜と榎の醤油麹&胡麻油ドレッシング・トマトの甘酒ワイン漬け・焼き筍と胡桃味噌和え・豆腐チーズ・胡麻豆腐の白和え・キャロットサラダ・ピリ辛蒟蒻・山菜天麩羅・ノビルとアラメノ味噌汁・玄米ご飯>!?えっ、フレンチではないの!?
今回ご紹介するNTI卒業生は、「ラ・アスペルジュ」オーナーの奥田紗恵子さん。当初はフレンチに傾倒していましたが、プロとして、人として、本気で相手を思う料理を作りたい、と思った時、彼女が向かった先は、マクロビ、発酵、酵素食(ローフード)でした。
「でも、何かが足りない」「何かが違う」という試行錯誤を繰り返し、ひとつに特化したカテゴリーを超越して、エネルギー溢れる食材を、もっとも活きた状態に料理する、それが彼女の行き着いた一皿となりました。
ホリスティック栄養学を本格的に学んだことで、感性で発してきた自分の料理に、理論と言う裏付けと健康を導く自信を付け、ますます自由な発想で食を演出することが可能になったのです。
偏らない意識で調理された食事を目の前にすると、私たちは気持ちまで、偏ることなく、自由に楽しむことが許されます。その自由とは、食べることも、生きることも、新たな課題を背負うことになるかも知れません。
それでも、私たちは、それらをプラスのエネルギーに変えて、食を通して、心の厚みが増していくのです。その経験を積み重ねた彼女の料理には、潔いまでに正しく、限界ぎりぎりの手間が掛けられてきました。
現在は、精神と身体のメカニズム・栄養をトータルに考えたホリスティック栄養学の考えに基づき、温熱療法・ワークショップ・料理教室等も開催しています。ランチは完全予約制。食に関するカウンセリングも行っています。人と人との繋がりの中で健康で楽しく充実した日々を送ることを願い、又、シェアーのチャンスのない自然農法家や生産者達の支援の場としても期待されていることから、食だけに留まらず、コミュニティの場として積極的に情報発信をし、地域の発展のために活動を拡げているそうです。
岡山県倉敷市にある「ラ・アスペルジュ」、皆さんも是非、お立ち寄りください。
(2014年4月取材。内容はすべて取材当時のものです。)